新築で家を建てようとしている方やリフォームをお考えの方は、「硬質ウレタンフォームとはどのような断熱材なのだろうか?」と思っていませんか?
● 硬質ウレタンフォームは断熱性が高いと聞くけど本当?
● どのような特徴で、どこが優れているのか知りたい
このように疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
じつは、硬質ウレタンフォーム最大の特徴は「自己密着性」なのです。
この記事では、硬質ウレタンフォームについて、自己密着性を中心に特徴を紹介します。
どの断熱材にしようかと迷っている方はぜひご覧ください。
どのような素材なのか徹底解説|硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォームは、ポリウレタン樹脂を主成分としている材質です。
発泡させると、スポンジ状になります。
小さく硬い泡の集合体となっている硬質ウレタンフォームは熱を伝えにくい特徴があり、断熱性に優れていいます。
ウレタンフォームは3種類
ウレタンフォームには硬質ウレタンフォームのほかに2種類あり、合計3種類です。
それぞれ種類と特徴を表にしました。
質ウレタンフォーム | 通気性・クッション性があり、加工が容易。梱包材などにも使われる |
半硬質ウレタンフォーム | 軟質と硬質の中間の固さ。マットレスの芯材や衝撃吸収材に使用される |
硬質ウレタンフォーム | 硬い素材のウレタンフォーム。長期間優れた断熱性能を維持できる性質がある |
硬質ウレタンフォームは、ウレタンフォームの中でも硬い素材であり、長期間優れた断熱性能を維持できるので、建物の断熱材に適しています。
どのようなところで活躍している?
硬質ウレタンフォームは、主に建築現場で使われています。
電力の省エネ化を目指しているので、住宅の断熱材としての用途が多くなっているのです。
そのほかにも、冷凍庫・冷蔵庫の断熱材としても使用されています。
ほかには、船舶の浮力材などの用途があります。
船舶の浮力材に使われる理由は、内側に空気層を持っているので水に浮く力が強いためです。
ほかの断熱材との違いと強み|硬質ウレタンフォーム
ほかの断熱材と違う特徴がある硬質ウレタンフォームですが、以下のように2つの形状で使われています。
● 板状タイプ
● 吹付けタイプ
それぞれ、どのような特徴があるのか詳しく解説します。
板状の硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォームには、板状のタイプがあります。
板状のため、外張り断熱や床断熱に適しているのです。
また、板状にしたボードにさまざまな加工ができるので、木造住宅に適したものやホルムアルデヒド吸収分解石膏ボードを付けた断熱複合パネルも作られています。
アルミ箔面材を採用して、遮熱性能を高めた高性能タイプもあります。
それ以外にも、「曲げられる断熱材ボード」などさまざまなタイプが登場しているのです。
吹付けできる硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォーム最大の特徴である「自己接着性」が活かせるのが、吹付けタイプの
硬質ウレタンフォームです。
吹付け式なので、建築現場で、職人が直接吹付けを行い施工します。
ほかの断熱材では埋められないような細かなところにも吹付け式だから対応可能です。
窓のそばの小さな隙間や、筋違いなどの細かな部分まで隙間なく施工できるのが魅力です。
職人が直接現場で吹付けして施工するので、ほかの断熱材よりも工賃がすこし割高になってしまう可能性はあります。
ですが、硬質ポリウレタンフォームで隙間なく施工できれば、家の断熱性は向上するので光熱費削減につながります。
環境への配慮|硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォームは環境への配慮を忘れていません。
硬質ウレタンフォームを使用する際の、環境への配慮を具体的に紹介します。
吹付けに使用されるガスはノンフロン発泡剤へ
硬質ウレタンフォームの吹付式は、発泡剤が欠かせません。
以前はフロンガスを使用していましたが、現在では環境に配慮してノンフロンガスに移行しました。
現在では、第4世代と呼ばれる地球温暖化への影響が少ない「HCFO系発泡剤」の導入が進んでいます。
断熱性能が高い建物は環境問題に貢献する
現在、断熱性能が高い家などの省エネ住宅に、注目が集まっています。
実際、国でも省エネ住宅を推進しているので、新築時やリフォーム時に一定の省エネ性能を満たすともらえる補助があるからです。
具体的には、高性能な断熱材や窓などを利用リフォームした場合に、費用の一部が助成される制度があります。
戸建て住宅の場合、上限120万円で1/3まで助成されます。
新築の場合にも、こどもエコすまい支援事業では長期優良住宅で上限100万円の補助金がもらえるのです。
環境に配慮された住宅には、断熱材が不可欠です。
硬質ウレタンフォームは、高い断熱性能を長期間維持できる素材となっています。
硬質ウレタンフォームを使用すると、断熱性能の高い建物になるので、環境問題に貢献します。
まとめ
硬質ウレタンフォームの最大の魅力は、自己密着性による吹付け式の施工が可能なところです。
ほかの断熱材では実現できない細かな隙間までしっかりと断熱材を施工できます。
また、高い断熱性能を長期間維持できるのも魅力です。
新築やリフォームの断熱材を検討している方は、ぜひ硬質ウレタンフォームを候補に入れてみたはいかがでしょうか?
有限会社小川内装では、硬質ウレタンフォームを使用した施工も可能です。
気になっている方は、ぜひお気軽にお問合せください。